Active Film(特許出願済み)とは

Active Film(特許出願済み)は、中判フィルムに任意の生フィルムを遮光紙にセットして使おう。というものです。簡単に誰もがスタートしようとする時、35mmフィルムが手短かにありスタートしやすいと考えました。

このページ下部には、アクティブフィルムを実際に制作する動画もあります。

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中判フィルムとして販売されていない高感度フィルムだったり、ポジフィルムや、B&Wフィルムが使えるといいと思います。
将来的には、専用カッターでフィルム幅をカットしたり、任意の長さにしたり、さらに使い方が広がると良いと計画しています。

簡単にアクテイブフィルムをセットした時にフィルムとファインダーの境界線を細いテープで目印にする方法も確立しています。二重露光とか、撮影の仕方も面白い方法があります。

このフィルムの方式は、まだ未完成で利用者が共有して、作り上げてゆこうというポリシーです。
なぜなら今まで捨てられていた遮光紙+スプールをリユースして作り上げて、あまり顧みられなかった中判カメラをこのアクティブフィルムで復活させたいと願っているからです。

アクティブフィルムで35mmを入れて6×9のカメラで撮った場合は、いかにもフィルムらしさがでたパノラマ写真になります。

被写体はActive Filmのゆるキャラ 『フィルムいいぞくん』です。

トプコン6×9up

6×4.5 6×6 6×7 6×8 6×12で撮りますと、様々なフレーミングで撮影が可能です。中判カメラの楽しさが広がります。

今回、特許出願したアクテイブフィルムをちょっとまじめくさった言い方をしますと

物を生み出す時は良い面と負の面を知った上で、負の面を理解し突破する力がなければ生み出せない。

アクティブフィルムのようなモノをエコロジー的な言い方をしますと、エコロジーの一歩先を行く『アップサイクル』といいます。

アナログである事は様々なスタイルでデジタルにはないフィルムらしさアナログ力を表現できるものと信じています。

母親は子を産み出す力があります。子を受け入れて受けとめる力があります。

デジタルはフィルムを見習いそして数においてフィルムを圧倒してゆきました。

しかし、アナログフィルムはフリースタイルでそれを使う人のスタイルに染まります。

写真は真実を写すと言いますが、はたして真実でしょうか。21世紀において写真は真実を求めないバイアスが強くなっています。使用しているレンズの見えている範囲でしかありません。

デジタルの大波はアナログフィルムを呑み込む勢いです。フィルムはもういらないという声すらあります。

ここでフィルムは終わってよいのでしょうか。否フィルムにはまだやれる事がある筈です。

大海は清流も濁流も隔てなく受け入れるように広い心を持つように、21世紀に誕生するActive Filmはそんなフィルムです。

今後予想されているのは、フィルム品種の絞り込みです。現在あるフィルムは減ってしまうようです。35mm  120 220 おしなべてメーカー方針により減らされるようです。

あの微粒子フィルムを使いたい、この高感度のフィルムを使いたいというニーズは、中判フィルムでは、不可能でしたが、アクテイブフィルム(特許出願済み)で可能になります。

220タイプの使い方でセットしますとカメラのフォーマットにより変わりますが、126cmの長さまで使えます。220タイプに遮光紙で両端繋ぎする場合は、36exフィルムを規定サイズの長さに切断して、もう片方の遮光紙をテープで止めて装填する事になります。

 

120タイプで使う場合は、遮光紙の長さが150cmありフィルムの長さは83cmの長さで使えます。

 

・Active Filmはフィルム感度を好みのスタイルのものを選ぶ事ができます。
・カメラのフォーマットにより繰り返しになりますが6×3.5、6×4.5、7×3.5、9×3.5 etcというフリースタイルのフォーマットも可能です。

 

作例の一部をご紹介します。
例えば645に35mmのISO800を入れて撮っています。ネガのイメージとしましては、35mm×45mmのイメージで、フィルムマガジンの回転方向に依りますが、縦横が、フレームと逆になる場合が多々あると思います。

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例えば、6×7カメラで35mmフィルムで撮りますと以下のイメージに撮れます。

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ーサイドストーリーー
Kodakがブローニーを作って112年が経ちます。この領域にやり残した感があるように思っていました。

私は制作過程の失敗もさらけ出すようにしています。それは、成功への階段の1段に過ぎません。

東北大震災の写真もこのActive Filmで記録・撮影しています。

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例えば、スプールに必要以上にフィルムを巻いてしまいますと、光線被りをします。
ですから、120・220の定型になっています。短い分はOKです。以前にはスタジオ用として、6枚撮りというブローニーフィルムが販売されていました。

趣味で中判フィルムの自家現像の経験者は分かると思いますが、遮光紙はフィルムを取り出し現像後はゴミ箱ゆきでした。
これは飽くまでもイメージですが、上が120にフィルムを載せたイメージです。

図1-120

下がフィルムの前後を遮光紙で繋いだ220のイメージです。

実際、丁寧に扱いますと遮光紙とスプールは、再利用が可能です。写真店や、ラボで捨てているものの再利用ができないかなと、考えています。リサイクルはエネルギーを使います。リユースは、利用者の知恵です。

遮光紙のリユース方法は業者様のページに詳細ページがあります。

富士フィルムの遮光紙は特許製品で、遮光紙と紙のように思われていますが、投票用紙と同じ材質の所謂、合成紙で選挙のポスターに多く使われている丈夫な素材の物です。

135-36exのフィルムで1/2の75cm巻いて撮ろうとか、任意の枚数で、楽しめます。限界を超えなければ良い訳で、巻く時も圧力被りにならないよう丁寧にしかも適切に扱えばよいのです。

リサイクルのフィルムは良くないと、一刀両断するのは一見、理路整然としているように見えるかもしれませんが、『木を見て森を見ず』に近い話しで、前述しましたように遮光紙の再利用で中判カメラの更なる活用ができます。173年続いている写真の歴史の重さを感じていない側の論理です。

日本カメラのWebサイトのバナーにJ-カメラという中古カメラの業界のサイトがあります。

中古の中判カメラがピンキリですが、お手頃の物が沢山あります。

この方式Active Filmを入れて、活用が出来ます。フィルムの面白さが更に拡大します。広角も、望遠もシフトレンズも、接写も、カメラによっては、アオリも可能です。

中古カメラ市場のカンフル剤にならないでしょうか?

トイカメラは、訳しますとおもちゃのカメラです。

写真はフランスで173年前に産声を上げその9年後に、日本に伝わっています。そして現在の高度な技術があります。いわずもがな、現在のデジカメは、世界に日本製(?)デジカメが席巻しています。

中判カメラでも、全てのカメラに220フィルムが使えるかと言いますと、NOです。古い中判カメラで圧板の調節機能が無ければ、ピントがずれる場合もあります。その場合は、120フィルムしか使えないでしょう。

デジカメの写りとアナログは似て非なる物です。フィルムは、ケミカル処理が介在します。諸々の、疑問点や、フレームの問題解決策は、順次専用サイトでお知らせしてゆきます。

中判カメラのニーズがあまりにも減っているので、時代に合わせて、100円ショップで販売されている日用品でどこまでアクテイブフィルムを制作が可能なのかを当サイトか銀塩写真の絆、銀塩大好きBLOG、の何処かで詳細情報をUPしてゆきます。

120タイプの暗室作業の動画です。

220タイプのの暗室作業の動画です。