ダークバッグ専用35mm巻取具製作手順その2

前号で大方の所まで説明出来ましたので、ポイントを絞りつつご説明します。レール上で巻き取りをする時のセットになります。このシンプルな形は何故?という疑問を投げかけられた事があります。黒いコンストマガジンという容器のことをいっているのですが、原価が、2,000円支払ってもおつりがほとんど戻ってきません。一般人が購入しようとしても困難ですし、金型から作っても相当高額になります。結論的に、無くしてしまえば!という事からこのような形状になりました。

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レールの外側で巻取作業をする時のセットになります。

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スプールを外しますとこのようにシンプルな形です。

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中判の120タイプをダークバッグの中で巻き込み作業をする場合、このようなスタイルでやるのですが、フィルムは事前に83cmの長さに、計っておく必要があります。最近はあまり見かけませんが、黒いフィルムケースは、遮光性がありますので、長さを事前にダークバックの中でスケールを持ち込み83cmとか135cmの長さに準備しておくと便利です。

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フィルムケースを活用してダークバック内でフィルムを一時保管する時にこのような方法もできます。前号でも、ご紹介しましたがフィルムにも傷がつかないようにフィルムの出入り口にベルベットの裏にアクリル両面テープを貼り、フィルムに傷がつかないようにします。35mmの金属のマガジンには、リボンというこのようなベルベットを上下に貼って遮光しています。フィルムをそのまま使うのが一手間は掛かりますが、安全です。

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受傷事故に気をつけてフィルムケースに穴を開けて下さい。事前にフィルムの長さを測定しておきましたら、フィルムマガジンをそのまま使えば良いのですから、こちらの作業は必要なくなります。

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ハトメの大きさは内径の大きさにより偶数で種類が違ったものが売られています。電車の車輪のようなモノですので、画像にあるものでしたら、問題なく作れます。

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黄色いアルミワイヤを使っております。理由は適度に自由が効きしかも形を維持してくれる為です。大創では、バーコードを伝えますと廃番になっていなければ取り寄せてくれます。直径4mmのアルミワイヤです。品質が変わらず、ホームセンターより安く手に入ります。素材のアルミやボルト、フィルム、ナット、塩ビアングル、接着剤、テープを除きますと、リユース品からできております。アルミレール上の巻取スタイルです。

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アルミレールから外したスタイルになります。

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120タイプの場合ですがアルミレール上で巻き込む作業になります。

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フィルムをテープで貼る作業スペースをお好みの位置で巻き込み作業ができます。

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ダークバッグ専用35mm専用巻取具のアルミガイドの型紙をこちらにアップします。手の大きさや指の長さで、こちらの型紙は8cmで作っておりますが、適宜9cmとか10cmでも良いかもしれません。直径4mmのアルミワイヤの長さもそれに合わせて調整して下さい。

ピクチャ 1

http://www.active-film.com/wp-content/uploads/2013/05/darkbag-35mm.pdf