フィルムセット治具の使い方(吊るし巻き)

ヘッドギア付きの赤外線暗視スコープをつけてフィルムのセット治具を使いますと正確にActive Filmを作ることができます。

このページの下部にはフィルムをセットする動画もあります。

scope

暗室がある環境で暗視スコープをもっていなければ、Active Filmが作れないかといいますと、そんな事もありません。
可能な限り明室でフィルムをセットするだけの準備をしておきまして、暗室で暗くしてフィルムを巻きますと作ることができます。
コツは、事前に遮光紙とフィルムのそりをとる為に反対に巻いて準備をしておくことをお奨めします。遮光紙もフィルムもカーリングの圧力が強いので反対にしてフラットになるようにしますと、作業があとあと楽になります。
吊るし巻きの準備としましては、壁にこのようなクリップをセットします。

DSC_5808

中央の白いテープは83cmと126cmのフィルムの長さを暗い中でも分かる標を付けておきます。

DSC_5812

遮光紙の印刷面にこのようなサインが印刷されています。120タイプと220タイプではフィルムの止め方に違いがあります。120タイプでは撮影のスタートマークの処にテープで止めています。

フジ遮光紙スタートマーク

220では、先端側遮光紙55.25cmの処と後端部遮光紙36.5cmの長さの遮光紙でフィルム両端をテープで止めている構造です。

撮影カット順で言いますとスプールの芯に番号が多い所から少ない方に、巻いてゆきます。画像で言いますと下から上に巻き込んでゆきます。FUJIFILMの遮光紙の場合EXPOSEDの上の左右の三角形の処がフィルムのスタート位置になります。

フィルムセット用マーク

この三角形の矢印の処にこのフィルムセット治具をセットします。クリップで留めておきます。

フィルムセット治具

120タイプではこのようなイメージでフィルムを巻いてゆきます。

ActiveFilmイメージ図1-120回

それに対して220タイプはこのようなイメージで、フィルムを巻いてゆきます。

ActiveFilm図3-220ab

防塵手袋を付けて作業しますのである程度の熟練が必要です
何度か回数を重ねますと馴れてゆきます。