Active Film 35mm専用巻取具 Ver.1

Active Film 35mm専用巻取り具の作り方の紹介です。

端材とプラスチック樹脂を用意します。

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端材をまとめました。亡くなった父が造ってくれたキャビネットを分解した時に出たものです。北海道旭川から部品取りQSS23型を入れる為にスペースをつくり処分しました。

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遮光紙の通り道の土手が高いものと低いものをそれぞれ一個づつ作ります。

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ホワイトアングルという商品名のPVCの建築材です。フィルムがカーリングして飛び出さないように蓋を付けています。材料はPET樹脂です。

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小型化したフィルムセット治具をスプールの前にセットします。

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この樹脂素材はPVCでできています。切り込みを入れて、ヒートガンや風量を調節してヘアードライアーで熱して、柔らかくなったところでラジオペンチで曲げて温度が下がりますと簡単にこのような加工ができます。底にマグネットシートを貼っていますのでフィルムの先端を押さえることができます。

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35mm専用のマガジンは中心になるように設計されています。蓋を閉めますと遮光出来ます。

作業直前まで明室で作業したり、ダークバックの中で作業も可能になります。

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左側のモノはフィルム幅寄せを斜めに加工しています。右側のモノは遮光紙の土手が高いもので、フィルム幅寄せ部は移動ができるようになっています。

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使い方は遮光紙を一番下をとおします。フィルムの停止位置を固定するように作業スペース(フィルムセット治具の下の部分)の下にはマグネットシートを敷いています。薄い金属板で代用でもOKです。フィルムを巻いてゆく先端を手探りでも正確に止めっておけます。

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左側がKodak(遮光紙の長さ1,530mm)で右側がFUJIFILM(遮光紙の長さ1,500mm)です。30mm分Kodakの遮光紙が長くなっています。またKodakにはフィルムスタートのマークがありませんので、先端からFUJIFILMが230mmです30mm長くして260mmの所に同様のマークを記入しましょう。

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フィルムセット治具を遮光紙にセットします。そこがフィルムを巻き上げてゆくスタートになります。

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小型のフィルム巻取具で暗室でこのような形でスペースを取らず簡単に出来るようになります。

全長180mm×80mmですから、ダークバックでもActive Filmを作る事が可能になります。画像はKodakの遮光紙です。Active Filmをつくるときは、事前に遮光紙とフィルムのカーリングを低減させる為に、逆巻きにして準備をしておくと良いでしょう。

可能であれば、東北の被災された木工所で作ってもらえないかな?と探しています。良い情報があれば、お待ちしています。

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改良を加えた最新の35mm専用巻き具とそれ以前に撮影した動画をUPします。手前が強力な磁石のもので左側がマグネットが弱いタイプです。

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遮光紙とフィルムを挟むように使用します。35mmの幅寄せの高さを高くしました。

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スプールが左右にぶれないようにアームを付ける前の35mm専用巻取具の動画になります。

中判フィルムは120タイプと220タイプがあります。こちらは120タイプの動画です。

今後も予告なく製品改良致します。